監修:岩手医科大学 内科学講座 血液腫瘍内科分野 教授
伊藤 薫樹 先生

治療中の副作用は?

ダラキューロ®の投与中には下記のような副作用に注意してください。このような症状がみられた場合は、重大な副作用であることもありますので、放置せず、次の診察時を待たずに早めに医師、薬剤師などに相談してください。

注射部位反応

注射部位の皮膚が赤くなったり、かゆくなったり、痛みが出たりすることがあります。

主な症状

  • 赤くなる、変色する
  • 痛み
  • かゆみ
  • 内出血
  • じんましん、発疹ができる
  • 腫れる
注射部位の皮膚が赤くなったり、かゆくなったり、痛みが出たりすることがあります。 注射部位の皮膚が赤くなったり、かゆくなったり、痛みが出たりすることがあります。

予防・対策など

  • ・同じ部位に繰り返し注射をしないよう、注射部位を記録しましょう。
  • ・皮膚に赤みがある部位、触ると痛みがある部位、硬くなっている部位、傷跡がある部位は、医療スタッフにお伝えください。

インフュージョン・リアクション
(Infusion reaction)

ダラキューロ®での治療によって、注射時にインフュージョン・リアクションとよばれるアレルギーのような症状があらわれる可能性があります。

  • ・臨床試験では、16.6%の患者さんにインフュージョン・リアクションがあらわれました。
  • ・全身のかゆみ、じんましん、鼻づまり、せき、寒気、眼障害(視力の低下、目のかすみ)、気管支けいれん(突然の息切れなど)、低酸素症、呼吸困難(息苦しさ、息切れ)などの症状があらわれることがあります。
  • ・アナフィラキシーとよばれる反応があらわれることがあります。
  • ・初めてダラキューロ®の注射を受ける場合にみられることが多く、注射開始から約5時間後に一番みられやすいです。
  • ・遅発性(ダラキューロ®投与開始から24時間以降)に症状がみられることもあります。

*詳しくは「詳しく知りたい!高リスクのくすぶり型多発性骨髄腫のダラキューロ®治療 用語集」をご覧ください。

主な症状

かゆみ かゆみ

かゆみ

じんましん じんましん

じんましん

鼻づまり 鼻づまり

鼻づまり

せき せき

せき

寒気 寒気

寒気

息切れ・息苦しさ 息切れ・息苦しさ

息切れ・息苦しさ

など

予防・対策など

  • ・ダラキューロ®投与前にインフュージョン・リアクションを予防するための薬を投与しますが、完全に防ぐことはできません。ダラキューロ®投与中および投与後に少しでも体調の変化に気づいたら、ただちに医療スタッフへ報告してください。
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)あるいは気管支喘息にかかったことのある方は、特に注意が必要ですので、医療スタッフへ伝えてください。

骨髄抑制・感染症

ダラキューロ®での治療を始めると、好中球やリンパ球、血小板の数が減ることがあります。

  • ・好中球やリンパ球の数が減ると、抵抗力が低下して感染症にかかりやすくなります。
  • ・血小板の数が減ると、出血が止まりにくくなります。

病気や薬などの要因で正常な血液細胞が減るため、感染症にかかりやすくなっています。

  • ・主な感染症は上気道感染(かぜ症候群)です。また、肺炎などの重い感染症や日和見感染症があらわれる可能性があります。

*詳しくは「詳しく知りたい!高リスクのくすぶり型多発性骨髄腫のダラキューロ®治療 用語集」をご覧ください。

主な症状

好中球減少症・リンパ球減少症・
発熱性好中球減少症

  • 発熱 など
発熱など 発熱など

血小板減少症

  • 出血(鼻、歯ぐき、口腔内など)
  • あざ(皮下出血)
  • 血便・血尿 など
出血(鼻、歯ぐき、口腔内など)あざ(皮下出血) 血便・血尿など 出血(鼻、歯ぐき、口腔内など)あざ(皮下出血) 血便・血尿など
  • ※好中球が減少している状態で発熱すると、急激に重症化します。
    発熱後、すぐに対処することが重要ですので、熱があったらすぐに病院へ連絡してください。

予防・対策など

  • ・必要に応じて薬をお休みしたり、好中球を増やす薬または血小板輸血、感染症に対する薬などを使うことがあります。
  • ・出血の予防のために、転倒や外傷、打撲しないように注意しましょう。
  • ・感染症にかからないために、日頃から手洗い・うがいを行い、からだを清潔に保ちましょう。
  • ・毎日体温を測定しましょう。
  • 熱っぽさを感じたら体温を測定し、熱があったらすぐに病院へ連絡してください。

感染症

発熱 発熱

発熱

寒気 寒気

寒気

発汗 発汗

発汗

せき・のどの痛み せき・のどの痛み

せき・のどの痛み

腹部症状(嘔吐・下痢) 腹部症状(嘔吐・下痢)

腹部症状
(嘔吐・下痢)

からだの痛み(帯状疱疹) からだの痛み(帯状疱疹)

からだの痛み
(帯状疱疹)

腫瘍崩壊症候群

がん細胞が大量に壊されて体内の尿酸が増えたり、血液の性質が変わったり、腎臓からの尿の産生が減少したりすることがあります。

  • ・症状が重くなることがありますので、適した予防処置や検査による経過観察を行うことがあります。

主な症状

  • 尿量の減少
  • 吐き気・嘔吐
  • 脱力感
  • しびれ感
  • 筋肉のけいれん

予防・対策など

  • ・水分補給により予防できる可能性がありますので、まずは水分を十分にとることが大切です。
    また、薬で予防することもあります。
  • 尿量が減ったと気づいた場合や、体調の変化に気づいたら、すぐに医師または医療スタッフに相談しましょう。

体調の管理に「患者日誌」を活用しましょう

ダラキューロ®による治療をより安全に行うために、「患者日誌」を活用しましょう。

患者日誌は、治療の状況やご自身の体調、からだにあらわれる症状などを毎日記録するための冊子です。

気づいたことや気になることなど、なんでもメモしておきましょう。

患者さんの状態を確認する大事な情報となりますので、医師または医療スタッフと記録した内容を共有し、一緒に治療に向き合っていきましょう。

体調の管理に「患者日誌」を活用しましょう。 体調の管理に「患者日誌」を活用しましょう。